富士山に思いを馳せつつ山梨のソーシャルを知る
お正月といえば富士山の我が家
今年の三が日は毎日富士山を眺めることができました。
母方のルーツが山梨にあることもあって、
富士山には子供の頃からひとかたならぬ思いがあります。
写真はお正月に登った高尾山から眺めた富士山です。
冬になると東京からでも富士山が見えるようになるので、
通勤途中や高いビルに上ったとき、
富士山が見えないか確認するのが習慣です。
そして、少しでも眺めることができたらホッとします。
時代がどう変わろうとも、今日私になにがあっても、
変わらずそこにいてくれるという安心感。
私にとって一番のパワースポットです。
私の祖父母とソーシャルのつながり
さて、山梨には「無尽」という慣習があります。
私の祖父母がやっていた無尽は、兄弟や同級生、ご近所といったコミュニティのみんなで積み立てをして、
急にお家の修繕が必要になってしまったといった時に積立金を順番で使うことができる助け合いの仕組みです。
(時代や地域によってやり方も少し異なるようです)
この無尽を日本に昔からあるクラウドファンディングであるという記事を見て、
自分の身近で祖父母のやっていたことがソーシャルと結びつきました。
クラウドファンディングと比較して、無尽には次の特徴があります。
ー もともと参加しているコミュニティ内で築かれた信用に基づいているので、使用用途が自由であり、審査をされたり用途によって借入れを拒否されることがない
ー 用途に対して見合った金額を目指してお金を集めるクラウドファンディングとは異なり、積立金という形で資金を用意しておく。
こんな無尽の発想をベースに立ち上げられた山梨の一般財団法人があります。
富士吉田みんなの貯金箱財団の面白いところ
- 2種類の貯金箱
今後出てくるアイデアのために用途を決めずに貯金する「みんなの貯金箱」、
具体的な富士吉田の町のためのプロジェクトに資金提供する「まちぷろ貯金箱」、
無尽的な発想とクラウドファンディングの発想から2種類の貯金箱を用意しています。
- 資金提供だけではない、プロジェクト支援
もっと町を良くしたい!というアイデアをもったところから、協力者集め、資金集め、プロジェクト実行まで、財団の支援を受けることができます。
- 地元のお店での買い物や食事を通じた寄付の仕組み
活動に共感する地元のお店でお買い物をしたり、お食事をすることにより、その一部が寄付される仕組みができています。
地元のお店への資金の流入、さらにそこから町を良くする活動への寄付、が同時にかなう一石二鳥の仕組みです。
http://fujisan.sfc.keio.ac.jp/search/?pbp=1
山梨らしい大らかで地元愛に満ちた活動ですが、
WEBを拝見しているとまだ立ち上がり中という印象を受けます。
今後の広がりが楽しみです。